8つの戦略

Play 2: 自由な遊びの再評価と再導入を

はじめに

その場にある環境で、自分達でルールを決めて遊ぶ。幼少期にとって創造力を働かせるFree Play(自由な遊び)は、特定スポーツの専門的なトレーニングよりもよほど大切です。

Project Playが設定した8つの障壁。その2つ目がOver-Structured Experiences(構成され過ぎた環境)です。そして、それに対する戦略としてReintroduce Free Play (自由な遊びの再評価と再導入)を掲げています。MLBスーパースター、Clayton KershawはProject Playを通してその重要性を込めたメッセージを送っています。

動画和訳

Play #2, reintroduce free play. This is my advice to caregivers and all the parents out there.
自由な遊びの再導入。これが、私からの親・保護者へのアドバイスです。

It’s so important for these kids just to have the opportunity to play.
子供達が遊ぶ機会を持つことは、本当に大切です。

It does not have to be in an organized league, they don’t have to travel all over the country, they don’t have to pay tons of money to go all these special tournaments for any type of sport.
組織的なリーグや、全国を巡ったり、沢山のお金を払って特別なトーナメントに参加する必要はありません。どのスポーツにおいてもです。

All I need to do is have fun playing the sport, get out there with their friends, play in the neighborhood and learn the games that they want to play.
必要なのは、近所で友達とスポーツを楽しみ、その中で彼らが好きなゲームを学ぶこと、それだけです。

That’s what I have grown up, that’s what all my friends did grown up.
私はそうやって育ちましたし、私の友達もそうでした。

And chances are they are not going to go to professional sports, but if they do this is a great foundation for that.
プロの選手には成れないかもしれません。しかし、もし成れたとしたら、これはとても素晴らしい基盤になります。

Just learn how to be a part of a team. That’s all that matters. You don’t need to win, you don’t need to go all over these places. You don’t need to have the nicest uniforms.
(近所のグループを含めた)チームの一員になる事を学ぶ。大事なのはそれだけです。勝つ必要も、色々な所へ行く必要も、カッコいいユニフォームもいりません。

You just need to have the opportunity to play wherever it is, and it’s something that I’m really passionate about and I hope you can get back to it.
遊ぶ機会さえあれば、どこだって構わないのです。これは私がとても情熱を持って思うことです。

補足情報

より少ない干渉によって、コーチは子供をより助ける事ができる

2006年、米国サッカー協会は”Best Practices for Coaching in the United States(リンク先にPDF)”という文書を発表しました。南米のストリートサッカー上がりのような、より創造的な選手を育てるために、練習の構成や発言を、コーチがより少なく選手がより多くすることや、ピックアップ(自発的な遊び)のような練習セッションを持つことに抵抗感を持たないことが強調されています。

自由な遊びを経験する事の利益

自由な遊びをより経験してきた子供は、自分でゴール設定をし、その為に行動をとる能力が、そうでない子供に比べて高いという報告や、子供時代の自由な遊びは、大学での学術的な創造力と関連性があるという報告をはじめとして、おおくの利点が示唆されています。

まとめ

Project PlayのHPに記載された、この一文に尽きると思います。
The case is lining up for adults to get out of the way more often – and let the game, and child peers, be the teacher

大人がより干渉しない理由は揃っています―ゲーム(遊び、スポーツそのものの意)と友達を、先生にならせてあげなさい。

(原文/情報元http://youthreport.projectplay.us/the-8-plays/reintroduce-free-play)