研究報告では、マルチスポーツによる恩恵や競技早期特化のリスクが報告されています。しかし、実際にアスリートとして活躍している、またはしていたトップアスリートや、彼らを指導するコーチたちは、どう考えているのでしょう?
今回は、2人のカレッジベースボールコーチ、現役ソフトボール選手、元NHL & NFL選手による、LTADコンセプトをサポートする声を紹介します。
同じスポーツだけを続けていいのか/複数のスポーツをプレーするのは本当に良いだろうか/実際にトップアスリートやコーチはどう考えているのだろう、などと悩む親・保護者・そしてユースアスリート本人の役に立てばと思います。
Dan McDonnell ルイビル大学ベースボールチームHC
25 years ago kids had to put the baseball down because nobody was playing in the fall – nobody was playing in the winter – so kids learned to play other sports. That’s why 25 years ago there weren’t any arm injuries.
(25年前、子ども達は野球のボールを置く必要があった。誰も秋・冬に野球をしないからだ。そうして子ども達は他のスポーツを学んだ。だから25年前には怪我がなかったんだ。)
-Dan McDonnell
ルイビル大学ベースボールチームHC
カレッジワールドシリーズ出場x5
Erik Bakich ミシガン大学ベースボールチームHC
It is, in my opinion, 100% the best decision a parent of a young player can do… to allow their kid to play multiple sports before they specialize in one sport at a young age.
(競技特化をする前に子どもに複数のスポーツをプレーさせてあげる事は、親が出来る最高の決断だと思う。)
-Erik Bakich
ミシガン大学ベースボールチームHC
Pat O’Sullivan 元NHLプレイヤー
You don’t know exactly who is gonna be elite or who isn’t, and therefore you shouldn’t worry about it because you can’t predict the process.
(誰がエリート選手になって、ならないかは分からない。過程を予測することはできないのだから、それを心配するべきではないんだ。)
-Patrick O’Sullivan
元プロアイスホッケー選手(NHL含)
Sydney Parr Division I カレッジソフトボール選手
”I never got burnt out on the sport because my parents were big believers in balance.
(私の両親はバランスを強く信じていたから、スポーツにおいて燃え尽き症候群になったことは一度もない。)
-Sydney Parr
University of Arkansas
ソフトボール選手
Trent Dilfer 元NFLプレイヤー
Go be the sixth-man on the basketball team, go run the hundred in track meets, go throw the discus … go be with other kids where you’re not the prima donna superstar.
(バスケットボールチームの6番手になり、陸上で100mを走り、円盤を投げる、、、自分がスーパースターにならないような、色々な子どもと一緒になるんだ)
-Trent Dilfer
元NFLプレイヤー(13年間)
スーパーボールチャンピオン(2000)