【書籍紹介】子どもがバスケを始めたら読む本

僕たち親は、何のために子どもにスポーツを させているのだろうかー

そして、どんなサポートができるのだろうかー

(本書より)

ベースボールマガジン社より先日発売された「子どもがバスケを始めたら読む本<7人の賢者に聞いた50の習慣>三上太氏著・鈴木良和氏監修」。この章の一つをお手伝いさせていただきました。

どんな本?-章のテーマは全て疑問形

まずは著者と監修者の三上・鈴木両氏の発売記念対談を読んでいただくのが一番です。

本書の主人公は、バスケを始めたばかりの子を持つお父さん。彼が抱く疑問は食事・怪我・成長・靴選び、、、と多岐に渡ります。それら下記7トピックについて専門家との対話を通して学んでいきます。対話形式ということで難しい用語が極力避けられており、実際に手に取ってみると、読み易さが光ります。

  • 第1章…身長を伸ばすことってできますか?
    大学と中学校のトレーナーに聞く/星川精豪さん
  • 第2章…ケガをしたら、どうすればいいですか?
    女子日本代表のアスレティックトレーナーに聞く/岩松真理恵さん
  • 第3章…ちゃんと食べれば、いい選手になれますか?
    食の専門家「スポーツ栄養士」に聞く/木村典代さん
  • 第4章…バッシュ選びって、重要なことはなんですか?
    スポーツメーカーに聞く・その1/アシックスジャパン株式会社の皆さん
  • 第5章…インナーって着用したほうがいいんですか?
    スポーツメーカーに聞く・その2/株式会社ドームの皆さん
  • 第6章…どのようにして子どもに接すればいいんですか?
    メンタルトレーナーに聞く/小林宏繁さん
  • 第7章…スポーツ大国・アメリカの育成年代ではどんなことが起きているんですか?
    アメリカで資格を取得したアスレティックトレーナーに聞く/中山佑介
  • 終章…ところで、ERUTLUCではどんな指導をしているんですか?

オススメする読み方

まず、監修を務めた鈴木氏による終章を読んで欲しいです。そのうえで「なぜ」この本を手に取ったのかを考えながら各章の情報に触れていただく事で、冒頭の「僕たち親は、何のために子どもにスポーツを させているのだろうかー そして、どんなサポートができるのだろうかー」の輪郭が見えてくると思います。

読んで欲しい人

種目に限らず、スポーツをする子を持つ親・保護者の方々、ユーススポーツに関わる指導者の方々にとって、有益な情報がまとめられています。さらなる学びへのきっかけにもなる一冊です。

バスケ以外のスポーツに通じるところは?

↑で「種目に限らず」と書きましたが、本のタイトルこそ「子どもがバスケを~」ですが、バスケットボールに限定しない情報ばかりです。例えば第4章の「バッシュ選び」で触れる紐の通し方では、”バスケット、バレーボール、テニスなど、コート系でプレーが長時間にわたる競技の場合は”という表現であったり、陸上の短距離についても触れています。

僕が担当した第7章

このブログのテーマであるLTAD (Long Term Athlete Development:長期アスリート育成)について、アメリカでも起きている早期競技特化への危惧を中心に話をさせていただきました。文中にありますが、親・保護者として「ちょっと違うんじゃないか」という感覚を覚えた時、同調圧力に流されない支えとなってくれたら嬉しいです。

長期アスリート育成モデル(LTAD)とは「長期的なアスリート育成」とも訳されることもあるLong Term Athlete Development。このコンセプトは、優れた競技アスリートを長期プランで育てるためのモデル、という解釈がされてしまいがちですが、それはあくまで一つの側面に過ぎません。...
AAU/ユーススポーツへの警報 by LeBron JamesNBAのスーパースター、LeBron Jamesが現在のAAU(Amateur Athletic Union、アメリカのアマチュアスポーツを統括する団体)の在り方を”Out of Control (収拾がつかなくなっている)”と公に警報を鳴らしました。大人にコントロールされていないピックアップゲームの大切さなどにも触れており、日本のユーススポーツ環境と照らし合わせて考えるきっかけになればと思い、引用を中心にまとめました。...